「こないだの〇〇見た?あの時の〇〇はすごかったね」と、上司や同僚、ゴルフ好きな方から言われたことはありますでしょうか。
僕がゴルフを始めたころは、ゴルフの中継などを見ずにいたので、実際どんな大会があるかもわかっていませんでした。
今回は、ゴルフを付き合いで始めた時に、ゴルフトークができると取引先やゴルフ好きな人との共通の話で盛り上がれます。
まずは、ゴルフをしている人がだれもが一度は聞いたことがある、ゴルフの世界大会で特に有名なゴルフ4大大会の一つであるマスターズについて解説していきます。
そもそもゴルフの4大大会とは?
冒頭でもご説明させて頂きましたが、ゴルフは毎年世界大会が開催されており、特に注目されている4つの大会がございます。
・マスターズ・トーナメント
・全米プロゴルフ選手権
・全米オープン
・全英オープン
以上4つがゴルフ四大大会のメジャー大会です。
今回は、マスターズ・トーナメントについてご紹介していきます
マスターズ・トーナメントとは
マスターズとはどんな大会なのか、説明していきますね!
開催場所:アメリカ・ジョージア州
オーガスタ、オーガスタナショナルゴルフクラブ
開催時期:毎年4月第1週または第2週
主催:オーガスタナショナルゴルフクラブ もともとは果樹園だった
特徴:
・実は、マスターズが最も第一回の開催が遅い・プロとアマチュアの混合戦が開かれている
・マスターズは招待制である
・マスターズは普段は回ることはできない
・厳格な放送規制と演出により、視覚的に洗練された映像が印象に残る
・優勝するとグリーンジャケットを着用することができ、名誉会員になり、1年間グリーンジャケットを着用することが許される
マスターズは、この大会のために1年間かけて仕上げていっているといっても過言ではございません。
そのため、なかなか普通の人ではゴルフをプレーすることも難しいのですね!
優勝賞金

賞金総額:年によって変動がありますが、2025年は約1,500万ドル以上と言われています!
歴史 ~始まりは医師が関わっていた?~
マスターズは、アメリカ人のボビー・ジョーンズと友人のクリフォード・ロバーツから始まりました。
1934年の第1回大会から5年間は「Augusta National Invitation」という名前で開催され、現在の「Masters」に変わったのは1939年の第6回大会からです。
これは、クリフォード・ロバーツが「The Masters Tournament」(名手だけが出場できる大会という意味)という大会名を提案したところ、敷居の高いニュアンスを感じたボビー・ジョーンズかGoサインが出なかったためと言われています。
マスターズの設計は、ゴルファーで「球聖」とも謳われたボビー・ジョーンズと軍医でありゴルフ設計者でもあるアリスター・マッケンジーが設計に携わっています。
完成された時は、酷評されていた?

1933年にコースが完成したとき、実は初めから歓迎されていたわけではありませんでした。
ニューヨークタイムズ社の「これはビギナー向けのコース」と酷評をされていたそう。
その酷評に対して、「そのとおりです。これぞ皆が待望していたコースです。しかし、トッププロもトップアマチュアも大いに楽しめるコースです」と設計者たちは答えたとされています。
このことからも、ジョーンズが「マスターズ」という名前を使うことに対していい印象を持たなかったのでしょうね。。。
2人それぞれの設計思想
・ボビー・ジョーンズ
設計思想は、バンカーは30個足らずと少なくし、フェアウェイも普通のコースの倍近く広く、ラフも浅く、ロングホールは巧打を2回続ければグリーンに乗るように設計するというものであった。
・アリスター・マッケンジー
リンクス・コースとの差別化ではなく、特色を継承するべき点についても留意している。
全てのホールに特色があること
多彩な技術を要求するグリーン周辺にすること
夏でも冬でも良いコンディションにすること
スクラッチプレイヤー以上のプレイヤーには、挑戦意欲がわくようなコースにすること
全てが美しいこと
がある
そのため、オーガスタでは、バミューダ芝だった固めのグリーンが、複雑なアンジュレーション(コース上の起伏)のままベント芝に変えられたため、数メートル以内のパットでカップインできないことも。オーガスタのグリーンには「魔女が棲む」と言われています。
アリスター・マッケンジー発祥のゴルフ豆知識
従来のリンクス・コースでは、1番ホールからスタートして、18番でクラブハウスに戻る設計でした。すなわち9番、10番がクラブハウスから一番遠いところになっていた。それを1番から9番を「フロント9」、10番から18番を「バック9」と呼び、それぞれクラブハウスに戻れるかたちにしたのは、マッケンジーの提案でした。以降、近代ゴルフコースの常識となった。
今では、ハーフゴルフがあるくらい、9ホールが一つの区切りでしたが昔は18ホールまで連続だったとは驚きですね。
ゴルフコースの特徴 特に見どころ
11番・12番・13番の3ホールは、スコアの流れを変えるほどの難所と言われています。
「神に祈る思いでプレーをする」という意味で、「アーメン・コーナー」と呼ばれています。
11番ホール(White Dogwood)は500ヤードを超えるパー4で非常にparがとりづらいホールとなっています。
12番ホール(Golden Bell)は、グリーンの奥行き幅が15ヤードしかないパー3ですぐにグリーンからこぼれてしまうようなコースとなっています。
13番ホール(Azalea)は、左側にクリークが流れるパー5。これら3ホールは丘の高台にあたるため強風にも見舞われ、多くの選手が毎年苦戦を強いられています。
伝統とマスターズにまつわる豆知識
・グリーンジャケット
優勝者に授与される象徴的なジャケットです
クラブ内に保管され、優勝者は1年間のみ着用できる
・パー3コンテスト
本戦前日に行われる3ホールだけのイベントがあります
選手が家族同伴でラウンドするリラックスした雰囲気で行われています
・テレビ中継の制限
コースの撮影に厳格なルールがあり、放送時間や角度に制約があります
観客数も制限されており、チケットは抽選制で世界規模で行われます。そのため、観客するチケットを手に入れるだけでも困難と言われています
・ゴルフコース名称
ゴルフコースの各ホールごとに名称がついています。
・歴代の優勝回数ランキング
1位:ジャック・ニクラス:6回(1963、1965、1966、1972、1975、1986)
2位:タイガー・ウッズ:5回(1997、2001、2002、2005、2019)
3位:アーノルド・パーマー:4回(1958、1960、1962、1964)
マスターズを楽しもう
マスターズが4大大会と言われる理由は、その伝統と歴史です。
同じ舞台であるにも関わらず、名シーンが生まれるのは過去の比較や各ホールに仕掛けられている設計者の取り組みが非常に緻密に設計されているからです。
選手たちにとって、マスターズ優勝というのは単なる優勝以上に、伝統ある歴史の一ページを刻むことがプロゴルファーにとってのは、名誉につながるのではないでしょうか。



