年明けのゴルフ界を彩る恒例イベントといえば、ハワイで開催されるPGAツアーの大会です。毎年この時期になると、ゴルフファンだけでなく初心者ゴルファーからもこの大会は注目を集めています。青い海とリゾート地ならではの美しいコースを舞台に、世界最高峰のプロゴルファーたちが技術を競い合う姿は、一見する価値はあります。
「ゴルフはルールが難しそう」「PGAツアーって何がすごいの?」「これからゴルフを始めてみたい」――そんな疑問を持つ会社員の方や、家事の合間にスポーツ観戦を楽しみたい主婦の方にも、実はPGAツアーは見ていて非常に面白いスポーツイベントです。
本記事では、今週からハワイで行われるPGAツアーの大会について、PGAツアーとは何か、なぜハワイで開催されるのか、初心者はどこを見れば楽しめるのかを、ゴルフ未経験の方にも理解できるように丁寧に解説していきます。ゴルフ観戦が初めての方でも、この記事を読めば大会の見方がぐっと分かりやすくなるはずです。
そもそもPGAツアーとは?
PGA = Professional Golfers’ Association(プロゴルファー協会)とは、世界トップクラスの男子プロゴルファーが戦う大会を運営する団体であり、毎週のようにアメリカ各地(+一部海外)で大会を開催しています。
有名選手では、
- タイガー・ウッズ
- ロリー・マキロイ
- スコッティ・シェフラー
- 松山英樹
など、世界ランキング上位選手の多くが所属しています。
PGAツアーには年間40試合以上あり、代表的なものとして
- ザ・プレーヤーズ選手権(最高格式)
- フェニックス・オープン
- メモリアル・トーナメント
- ツアー選手権(年間王者決定戦)
※「マスターズ」「全米オープン」などの4大メジャー大会はPGAツアー主催ではないですが、PGAツアーの選手が出場します。
4大メジャー大会については下記の記事をご参照ください。

PGAツアーは賞金総額もトップであり世界ランキングに直結する大会が数多くかいさいされており、PGAツアーに出場することすらも、全プロゴルファーの憧れのひとつです。
なぜハワイでPGAツアーが開催されるの?
ハワイ大会の歴史と位置づけ
PGAツアーのハワイ大会は1950年代から続く、非常に歴史のある大会です。代表的なものが「ソニー・オープン・イン・ハワイ」で、長年にわたりオアフ島のワイアラエ・カントリークラブで開催されてきました。
当初はアメリカ西海岸の延長線上にある開催地という意味合いが強かったものの、次第に
- 年明け最初の本格的な公式戦
- 多くの有力選手が出場する重要大会
- 新シーズンの流れを占う舞台
として位置づけられるようになります。
現在では「前年の優勝者だけが出場できる開幕戦(ザ・セントリー)」と「通常大会(ソニー・オープン)」の2週連続開催が定番となり、PGAツアーのシーズン開幕を象徴する地域となっています。
開幕戦としての特別な意味
ハワイ大会は単なる1大会ではなく、新シーズンのスタートを告げる重要な節目です。
特に開幕戦は「前年の勝者のみが出場できる」という特別な形式のため、
その年のエリート選手が一堂に会する“お祭り的な大会”
としての側面もあります。
ファンにとっても、
- 今年は誰が強そうか
- 新人選手は通用しそうか
- 松山英樹選手の調子はどうか
といったシーズン全体を占う材料になる大会であり、注目度が非常に高いのです。
リゾート地ならではの魅力
ハワイが選ばれる最大の理由の一つが、その圧倒的なロケーションです。
- 1月でも温暖で安定した気候
- 海と山に囲まれた美しいコース景観
- 世界的な観光地としての知名度
これらは大会運営にとっても大きなメリットになります。
テレビ中継では、
青い海 × ヤシの木 × プロゴルファー
という絵になる映像が世界中に配信され、PGAツアーのブランド価値を高めています。

開催日程と開催コース
大会名:Sony Open in Hawaii(ソニーオープン・イン・ハワイ)
- 開催日程:2026年1月15日(木)〜1月18日(日)
- 開催コース:ワイアラエ・カントリークラブ(Waialae Country Club) — ハワイ州オアフ島・ホノルル
- トーナメント形式は**ストロークプレー(合計打数方式)**で行われます。
今大会は2026年のPGAツアーシーズン開幕戦として位置づけられています。
賞金や大会の規模
- 賞金総額:$9,100,000(約14億円前後)
- PGAツアーの通常大会としては、比較的大きな賞金規模です。
- 出場者は世界ランキング上位選手を中心に約120名が集結。
- シーズン最初の重要な公式戦として、選手・ファン両方から関心が高い大会です。
過去の優勝者と大会の特徴
- ソニーオープン・イン・ハワイは1965年に創設され、長い歴史を持つ大会です
- 直近(2025年)はニック・テイラー選手が優勝しました(2025年度大会チャンピオン)
- コースはパー70、ヤーデージ約7044ydと、飛距離は短いものの、一方でテクニックが要求されるレイアウトです
- 過去にはジャスティン・トーマス、青木功(日本人初優勝者)なども優勝経験があります
- ハワイらしい温暖な気候とヤシの木が特徴的で、他の米ツアー大会とは異なる美しいロケーションが人気です
※本来ハワイでは別途「The Sentry」と呼ばれる大会も歴史的に開催されてきましたが、2026年シーズンは干ばつや水問題の影響で中止され、ソニーオープンが事実上の開幕戦として注目されています。
ワイアラエ・カントリークラブ:名物ホールと各ホールの特徴
このゴルフ場は歴史ある名門コースであり、海風や木々、バンカーが戦略性を高めるレイアウトが特徴です。PGAツアーではパー70(約7044yd)で使用され、距離だけでなく方向性が試される設計になっています。
下に特に有名なゴルフホールについて紹介していきますね
1番(Par4 / 480yd)序盤から難しい“ロードホール風”
ここのゴルフ場の設計者であるセス・レイナーが1927年にセントアンドリュースの「Road Hole」を意識して設計したとされるホール。浅いグリーンで、手前や右側のバンカーが効いており、風次第で2打目の番手が大きく変わる“いきなり難所”のホールです。
2番(Par4 / 423yd)左の“湖”と右バンカーの板挟み
ティーが高く後方にあり、左の湖(レイク)と右のフェアウェイバンカーの間に置くことが要求される、方向性勝負のパー4。飛ばすほど左の湖が効いてきます。
4番(Par3 / 204yd)“トリッキー”で難しいパー3

公式解説でも「トリッキー」とされ、向かい風になりやすいパー3。細長いグリーン(約59ヤード)で、中央に深いうねりが走り、パーでも良いスコアになりやすいホールです。
7番(Par3 / 176yd)幅の広いグリーン+前面バンカー群

7番はパー3です。4番が「長いグリーン」なのに対して、7番は“横に広い”グリーンが特徴。かつ、グリーン手前側をバンカーがぐるりと包む設計で、落とし所がシビアです。
8番(Par4 / 454yd)“木の通路”+小川キャリーが名物のバーディホール

8番はパー4。ティーショットが最大のポイントで、木々の“チュート(通路)”を抜けて、約230ヤード地点の小川までキャリーし、右のフェアウェイバンカーを避ける必要があります。うまく置けると短いアイアンで狙え、公式にも“バーディチャンス”とされています。
9番(Par5 / 506yd)OB左+ペナルティ右+風=見た目以上に難しい
パー5。左はOB、右はレッドのペナルティエリアで、さらに左→右の強い風が難度を上げます。一方で2オンも可能で、攻め方でスコアが大きく動くホールです。
終盤の“名物3連発”
16番(Par4 / 417yd)公式に「シグネチャー」と明記

ワイアラエの象徴。追い風のフィニッシュになりやすく、右サイドに置くティーショットが推奨されると説明されています。太平洋とヤシの木に縁どられたグリーンで、公式に“signature hole”と明記されています。
17番(Par3 / 194yd)「最も景観が美しい」+レイナーらしいレダン

公式解説で“most scenic hole”とされる名所。グリーンはレダン(Redan)スタイルで、左の大きなバンカー+右の深い隠れバンカー群が効く、難しいパー3。
18番(Par5 / 551yd)青木功のイーグル逸話が残る劇的フィニッシュ
締めのパー5。ドッグレッグ地点のバンカーが「考えるティーショット」を要求し、2打目は追い風で一気に狙える展開も。公式解説に1983年の青木功の劇的イーグル(128ヤードから)が明記されています。
奇跡のイーグルで大逆転 日本人初の米ツアー優勝 青木功の1983年ハワイアンオープン【名勝負ものがたり】 歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまで鮮やかな記憶。かた www.alba.co.jp
日本人は誰が出るの?
2026年のソニーオープン・イン・ハワイ(PGAツアー開幕戦)には、今年は10人の日本人選手が出場予定です。世界トップ選手の集う大会だけに、日本ファンとして注目しておきたいメンバーです
日本人出場予定選手(2026年)
松山英樹
- 日本人で最も著名なPGAツアー選手
- 松山英樹は過去にもこの大会で勝利経験があり(2022年優勝)、日本人ファンにとって最大の注目選手です
比嘉一貴(Higa Kazuki)
- ソニーグループからの招待枠で出場予定と公式発表あり。2026年大会もハワイのフィールドに名を連ねています
✅ その他の日本人選手(見込み/ニュース報道)
- 久常涼(Ryo Hisatsune) — PGAツアー登録選手としてフィールド入り。
- 金谷拓実(Takumi Kanaya) — 日本勢として出場報道あり。
- 中島啓太(Keita Nakajima) — ソニーオープン出場リストで名前あり。
- 平田憲聖(Kensei Hirata) — 出場予定として報じられている選手。
- 金子駆大(Kota Kaneko) — 国内ツアー賞金王として出場。
- 杉浦悠太(Yuta Sugiura) — 2年連続出場の日本人選手。
- 米澤蓮(Ren Yonezawa) — 日本ツアー実績から出場。
- 長﨑大星(アマチュア)(Taisei Nagasaki) — 16歳アマチュアとして主催者推薦で出場。
個人的注目選手:長崎大星
長﨑大星(ながさき たいせい)選手は、宮崎県出身の16歳(2009年10月4日生まれ)アマチュアゴルファーです。
- 所属/学校:勇志国際高等学校(アマチュア)
- 年齢:16歳(大会出場時)
- PGAツアー初出場:ソニーオープンが初めてのPGAツアー出場という大きな挑戦になります。
注目ポイント
若さと逸材としての評価
長﨑選手は高校生とは思えない飛距離とスキルが話題になっており、国内ニュースでも「松山英樹選手も驚く飛距離」として取り上げられています。
このような逸材が16歳でPGAツアー本戦に出場するというだけでも大きな話題になっています。
アマチュアとして世界のトップ選手と対戦
ソニーオープンは世界トップのプロ選手が出場する大会ですが、長﨑選手はアマ招待枠(Sony Open Challenge)として参戦します。
主催スポンサー(Sony)のリリースには、長﨑選手自身のコメントも掲載されており、
PGAツアーという「夢の舞台」で、世界のトップ選手と戦えることを大きな機会と捉えている
という意気込みが紹介されています。
大会出場までの実績
長﨑選手はアマチュアとして既に国内外の大きな大会にも出場し、実績を積んでいます:
- **Asia-Pacific Amateur Championship(アジア・パシフィックアマチュア)**で最終的に優勝争いに絡んだ経験あり(2025年大会でプレーオフ進出)。
- Junior golf競技でも好成績を収めています。
これらの実績が、プロツアーのスポンサー招待につながった背景の一つです。
PGAツアーはどこを見れば面白い?
まず意識したいのは、スコアボードと順位の変動です。
PGAツアーでは、
- 1打で順位が10人以上入れ替わる
- 最終日に大逆転が起こる
- 残り1ホールで優勝が決まる
といった展開が頻繁にあります。
特におすすめの見方は:
- 首位と2位のスコア差
- 日本人選手の順位
- 上位選手の残りホール数
これだけ追っても、試合の緊張感が一気に伝わるはずです。
飛距離・ショット精度の凄さ
PGAツアー最大の見どころの一つが、人間離れしたショットの精度です。
例えば:
- ドライバーで300ヤード以上飛ばす
- ピンまで150ヤードを1m以内に寄せる
- 池越え・バンカー越えを正確に狙う
これを毎ホールのように成功させます。
初心者の方は、
「今のショット、もし自分だったらどうなるか?」
と想像しながら見ると、その異次元さがよく分かります。
特に注目すると面白いのは:
- フェアウェイキープ率
- パー3でのティーショット
- グリーンオンしなかったときグリーン周りのアプローチなどミスが出てきた時のゴルフプロの対処法
です。
選手のメンタルと駆け引き
PGAツアーは「技術」だけでなく、メンタルのスポーツでもあります。
「優勝がかかった最終ホール」「ミスした直後の次のショット」「強風・雨などの悪条件」などのイレギュラーな場面で、
- 攻めるのか
- 安全にいくのか
という判断の違いが勝敗を分けます。
コース攻略の視点
もう一歩楽しみたい方は、コースの設計にも注目してみましょう。
PGAツアーのコースは、
- わざと狭くしている場所
- バンカーの位置
- グリーンの傾斜
- 池の配置
など、すべてが計算されています。
初心者の方に特におすすめしたい見方として
- 「なぜこの選手は右を狙ったのか?」
- 「なぜドライバーを使わないのか?」
- 「なぜ刻んだのか?」
という選択の理由を考えることです。
解説者のコメントと合わせて聞くと、「ゴルフは「力」より「頭を使うスポーツ」」だということがよく分かります。
日本からPGAツアーを見る方法
テレビ放送・ネット配信
1) ゴルフ専門チャンネル(CS)
ゴルフネットワーク(Golf Network)
- 日本で最も代表的な放送媒体で、PGAツアーほぼ全ラウンドを生中継で放送しています。特にソニーオープンのような大きな大会も中継対象です。
- CS契約(スカパー!・J:COM等)が必要ですが、実況・日本語解説付きで視聴可能です。
- 例:2026年ソニーオープンもゴルフネットワークで放送予定が組まれています。
2) テレビ地上波・BS
地上波・BSでもハイライト番組として放送されることあり
- 全ラウンドを放送するケースは少ないですが、決勝ラウンドのダイジェストや特集番組として放送される可能性があります。
- 旅行中・テレビで短時間だけ雰囲気を楽しみたい人向けです。
3)ネット配信(スマホ・PC)
公式・有料配信サービス
- 世界的には「PGA TOUR LIVE」や「GolfTV」などで全ラウンドライブ配信・見逃し配信が提供されています。
- 日本国内ではU-NEXTなどの映像配信サービスでPGAツアーを配信しているケースあり(ライブ配信+アーカイブあり)。
- 初月無料トライアルを活用するとお試し視聴が可能な場合もあります(サービスによる)。
H3:時差とおすすめ視聴時間帯
ハワイ(現地)と日本の時差
- ハワイ標準時(HST)と日本標準時(JST)には大きな時差(日本が約19時間進んでいる)があります。
- 例:ハワイ 12:00pm → 日本 翌日 7:00am 頃(目安)
これは大会ごとにティーオフ時間が異なるため、具体的には番組表で確認が必要です。
日本では平日朝〜昼前に中継が多い
- 日本時間の朝〜昼頃に生中継や録画放送が組まれる傾向があります。
- 夜間や早朝の時間帯にも再放送・ダイジェストが流れる場合があります。
一番見どころである最終日の最後の3ホールを見るためには
午前6:30〜7:30 頃 に視聴スタート
これなら、ラウンド全体の流れを追いつつ、最終組・優勝争いの“勝負どころ”最終3ホールにも余裕を持って追うことができます!
まとめ|ハワイのPGAツアーは初心者こそ楽しめる
ハワイで開催されるPGAツアーは、ゴルフに詳しくない初心者の方でも楽しみやすい大会です。
美しい海と青空に囲まれたコースは映像としても分かりやすく、選手たちの圧倒的な飛距離やショット精度は、ルールを細かく知らなくても「すごい」と直感的に感じられます。
さらに、
- シーズン開幕戦ならではの特別感
- 最終日の終盤に訪れる優勝争いの緊張感
- 戦略性の高いコース設計による駆け引き
といった要素が重なり、1試合の中にスポーツ観戦の面白さが凝縮されています。
「ゴルフは難しそう」「何を見ればいいか分からない」と感じている方こそ、まずはハワイ大会から観戦してみるのがおすすめです。
きっと、PGAツアーの奥深さと迫力に引き込まれ、ゴルフを見る楽しさが大きく広がるはずです。
参考文献
1. ソニー公式:長﨑大星・比嘉一貴の招待出場発表(一次情報)
https://www.sony.com/en/SonyInfo/News/Press/202512/25-029E/
2. ゴルフダイジェスト(GDO):長﨑大星&比嘉一貴 出場ニュース
https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/187124/1/
3. ALBA:比嘉一貴・長﨑大星 ソニーオープン出場報道
https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/pga/post/0rhsb1s4v/
4. PGAツアー公式:Inside the Field(2026 ソニーオープン出場選手解説)
https://www.pgatour.com/article/news/inside-the-field/2026/01/09/who-is-in-the-field-at-sony-open-in-hawaii-jj-spaun-hideki-matsuyama-waialae-country-club
5. Sony Open in Hawaii 公式サイト(大会概要)
https://www.sonyopeninhawaii.com/
6. Golf Monthly:2026年大会フィールド紹介(海外メディア)
https://www.golfmonthly.com/news/sony-open-in-hawaii-2026-full-field-pga-tour-opener-big-name-withdraw
7. Golf Channel:2026年ソニーオープン フィールド解説
https://www.golfchannel.com/pga-tour/news/sony-open-2026-full-field-for-the-pga-tour-season-opener
8. GDO:長﨑大星 選手プロフィール
https://news.golfdigest.co.jp/players/profile/19145/
9. PGAツアー公式:2025年大会 出場選手一覧(参考用)
https://www.pgatour.com/tournaments/2025/sony-open-in-hawaii/R2025006/field
10. PGAツアー公式:日本人選手とソニーオープンの歴史解説
https://www.pgatour.com/article/news/latest/2024/01/13/japanese-lineage-stays-close-to-home-at-sony-open-in-hawaii-hideki-matsuyama-honolulu
