2026年最新:ゴルフ四大大会・全米オープンを一から解説


「こないだの全米オープン、見た?」
そんな一言に、うまく返せず困った経験はありませんか。


ゴルフを始めたばかりの頃は、どんな大会があって、何がすごいのか分からないまま時間が過ぎていきがちです。


しかし、取引先やゴルフ好きの人との会話では、有名な大会を少し知っているだけで話が一気に広がります。


今回は、ゴルフ四大大会のひとつであり、「世界一難しいメジャー」と呼ばれる全米オープンについて、歴史や特徴、名場面を交えながらわかりやすく解説していきます。

目次

そもそも四大大会とは?

冒頭でもご説明させて頂きましたが、ゴルフは毎年世界大会が開催されており、特に注目されている4つの大会がございます。

・マスターズ・トーナメント
・全米プロゴルフ選手権
・全米オープン
・全英オープン

以上4つがゴルフ四大大会のメジャー大会です。

他の大会については、下の記事をご参照ください。

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全米オープンゴルフ選手権とは

全米オープンは全米ゴルフ協会(USGA=United States Golf Association)が主催する男子メジャー大会の一つで、毎年6月に開催される 全世界最高難度クラスのトーナメントです。

大会の目的とコンセプト

USGAが掲げる全米オープンの哲学は「最も完全なゴルファーを選ぶこと」です。

歴史

● 初開催:1895年

  • 会場:ニューポートCC(ロードアイランド州)
  • 出場選手:10名
  • 優勝:ホレイス・ローリンズ(英国出身)
    当時の米国はまだゴルフ後進国で、欧州選手が主力でした。

● 特徴

  • 36ホールの1日競技(現在は72H)
  • プロゴルファーの立場は弱く、クラブ職人兼用が多かった
  • 全米アマと同日に行われることもあった

● フランシス・ウィメットの奇跡(1913年)

アマチュアの19歳、フランシス・ウィメットが強豪ハリー・バードンらを破って優勝。

この優勝がアメリカ全土で大ニュースとなり、
米国ゴルフブームの起点になったと言われています。

● 1962年:時代を象徴する激闘

ジャック・ニクラスがアーノルド・パーマーをプレーオフで破る。
これがニクラス黄金時代の幕開けとなっています。

近代の“USGAセッティング”確立(1980〜2000年代)

USGAはこの時期に「世界一難しいメジャー」を明確に打ち出すようになります

● 特徴的変化

  • フェアウェイ幅を極端に狭くする
  • ラフを深くする
  • グリーンのスピードを高速化
  • コースは毎年ローテーション制で選定

タイガー・ウッズ時代(2000年〜)

● 2000年:ペブルビーチで“15打差優勝”

これはメジャー史上最大差の優勝で、
圧倒的なパフォーマンスとして史上最高評価を受ける

● 2008年:片足プレー優勝

疲労骨折と靭帯損傷を抱えながらプレーし、
ロッコ・メディエイトとの18Hプレーオフを制した。

現代(2010年〜現在)

 コースの多様化

  • ペブルビーチ
  • メリオン
  • パインハースト No.2
  • トーリーパインズ
  • シネコックヒルズ
  • オークモント

などを伝統コースを中心にローテーションされるようになっています。

トーナメント傾向

  • スコアはイーブン前後(つまり、72が出ればいい方 通常であればアンダーを出すことが優勝の絶対条件です)
  • 優勝者の平均飛距離は伸びている

これまでの全米オープンゴルフ選手権のハイライト

1位 2008年 タイガー・ウッズ vs ロッコ・メディエイト

  • 会場:トーリーパインズ
  • タイガーは脛骨疲労骨折+前十字靭帯損傷
  • 72Hで同スコア → 翌日18Hプレーオフ → さらに1H延長で決着

2位 1913年 フランシス・ウィメット(アマ)が優勝

  • 19歳のアマチュア
  • メジャー経験豊富な英国の名手ハリー・バードンらを破る
  • アメリカのゴルフ人気を爆発させた

3位 1962年 ジャック・ニクラス vs アーノルド・パーマー

  • ニクラスがプレーオフで勝利
  • 若手ニクラスの時代が始まった象徴

4位 1982年 トム・ワトソンの17番チップイン

  • 会場:ペブルビーチ
  • 17番パー3の難グリーン周りから神がかったチップインで逆転

5位|2000年 タイガー・ウッズ 15打差優勝

  • メジャー史上最大差(公式記録)
  • ペブルビーチで圧倒的勝利

賞金

  最新の公式賞金額(2024年)

  • 賞金総額:20,000,000ドル
  • 優勝賞金:4,300,000ドル
  • 出典:USGA公式リリース(2024 U.S. Open – Purse Announcement)

2025年優勝者と日本人結果、2025年ハイライト

・優勝者

  • 優勝者:Bryson DeChambeau(アメリカ)
  • スコア:274 打、−6(4日間)
  • 開催地:Pinehurst Resort & Country Club Course No.2(ノースカロライナ州アメリカ)
  • なお、この大会はUSGA(全米ゴルフ協会)が主催する 1,000 回目のチャンピオンシップという記録大会でもありました

・ハイライト

  1. 最終日の劇的な展開
    • DeChambeau は最終日に 1オーバー 71 打で凌ぎ、2位の Rory McIlroy に 1打差で優勝。
    • McIlroy は4ホール残してリードを取る展開だったものの、最終の3〜4ホールで連続ボギーを叩き、勝利を逸しました。
  2. 18番ホールでの名シーン
    • DeChambeau は18番のティーショットが木の根付近のラフに入るという厳しい状況。そこからサンドウェッジ(約54~55ヤード)でグリーン近くまで寄せ、4フィートのパーパットを沈めて勝利を確定しました。 “人生最良のショット”とも称されるアプローチでした。
    • 一方、McIlroy は16番と18番で3〜4フィートのパーパットを外し、勝利を逃しました。
  3. コース・スコアの状況
    • コースはパ70・7,548ヤード。大会合計スコア −6 が優勝ライン。
    • 第3ラウンド時点で DeChambeau が −7 で首位。McIlroy が −4 と追う展開でした。

・日本人結果

松山英樹(Hideki Matsuyama)

  • 大会:第124回 2024 U.S. Open(男子)
  • ラウンド別スコア:72-66-70-70=278打
  • トータル:-2
  • 最終順位:6位

ゴルフコースの特徴

フェアウェイが極端に狭い

・全メジャーの中で最も狭い設定。
フェアウェイ幅は大会時に意図的に絞られ
・ラフに入るとパーオンが非常に難しい
・飛距離よりも “方向性の正確性” を要求

▶ 根拠:USGAは大会前に「フェアウェイを戦略的に狭める」と明記(USGA Course Setup Philosophy)

ラフが深い(USGAの象徴)

・全米オープン=深いラフ
いわゆる “USGAラフ” と呼ばれるほど有名
・ボールが沈み、フェースが開いて飛ばない
・小さなミスでも大きなペナルティになる設計

グリーンが硬く・速い

・“硬い・速い・傾斜が大きい” が3点セット
スティンプメーター値は非常に高い
・球が止まらずスピンが効きにくい
・下り傾斜は“スケートリンク”と表現されることもある
・少しのミスで3パットになりやすい

▶ 根拠:USGAは「Firm(硬さ)」と「Fast(速さ)」を大会方針として公式声明で使用。

起伏(アンジュレーション)が強い

・グリーン周りの傾斜が複雑
・ミスショットがバンカーや傾斜面に転がり落ちる
・ピン位置が厳しい位置に切られる

代表例:

  • ペブルビーチの波打つグリーン
  • パインハーストNo.2の“亀の甲グリーン”
  • オークモントの極端な高速グリーン

  コースの長さが長い(約7200〜7600yd)

  • モダン全米オープンは長距離傾向
  • パー70設定もよくある(難易度を上げるため)

パー70設定が多い

他のメジャーよりパーを1つ減らして「難度を調整」することが多い。

例:パインハースト、シネコックヒルズ、オークモントなど
→バーディが非常に取りにくく、優勝スコアが伸びない

 風の影響を受けやすい設計が多い

  • 海沿い(ペブルビーチ)
  • 開放的なリンクス風(シネコック・パインハースト)

景観と歴史性が強い伝統コース

全米オープンは歴史のあるコースで行われる。

代表コース

  • オークモントCC(“世界一速いグリーン”)
  • パインハーストNo.2(亀の甲グリーン)
  • シネコックヒルズ(リンクススタイルの名門)
  • ペブルビーチ(世界最高の海岸コース)

これらはUSGAの方針に適合する“厳しい設計”で知られる。

優勝スコアが伸びないように調整

全米オープンでは、優勝スコアがイーブンパー付近になることを目指して設計されることがUSGA公式レポートで繰り返し語られている。

これは「最も総合力の高いゴルファーを選ぶ」という理念によるものです。

“戦略的ミス”を強く罰する設計

  • ピンに近い“攻めライン”は極端にリスクが高い
  • セーフティラインも簡単ではない
  • グリーン周りは難易度が高く、寄せの技術も必要

全米オープンにまつわる豆知識

“世界一難しいメジャー”と呼ばれる理由が公式にある

USGAは大会を
“The toughest test in golf(ゴルフで最も厳しいテスト)”
と明言しており、コースはそれに合わせて設定される。

→ フェアウェイ狭い・ラフ深い・グリーン硬いという代表的特徴。

(出典:USGA Championship Philosophy)

アマチュアも出場できるメジャー

全米オープンは “Open=開かれた大会”。
予選会(ローカル→セクショナル)を通れば
アマチュアでも本戦に出られる。

歴史上、アマチュアの優勝は

  • フランシス・ウィメット(1913年)
    が最後。

(出典:USGA History)

予選会は「ゴルフ界の受験」

世界中から数千人が受験。
ただし、最終予選は 1日36ホール という超ハード設定。

これはメジャーでは全米オープンだけ。

優勝スコアが伸びないように設計されている

USGAは大会設計として
イーブンパー前後を理想的な優勝スコア
と公言している。

その結果
・数日間でスコアが10打以上荒れる
・2〜3アンダーで優勝
という年が普通。

“Massacre at Winged Foot(1974年)”という事件がある

1974年のウィングドフット大会は
あまりにもコースが難しく、多くの選手がスコアを落としまくり、
歴史に残る “虐殺” と呼ばれた。

最年長優勝記録は45歳(ヘイル・アーウィン)

1990年、45歳のヘイル・アーウィンが優勝。
今でも全米オープンの最年長優勝記録として残っている。

最年少優勝記録は19歳(ジョン・マクダーモット)

1911年、19歳のジョン・マクダーモット。
全米オープン史上の最年少優勝者。

タイガーの“15打差優勝”(2000年ペブルビーチ)は公式で史上最大差

ゴルフのメジャー史で
優勝者と2位の差が15打
という記録は今も破られていない。

“片足プレー”で優勝した選手がいる(2008年タイガー)

2008年のタイガー・ウッズは
・脛骨疲労骨折
・ACL損傷
を抱えながら出場し、72H→18H→延長1Hの死闘を制した。

USGAは「最も劇的な勝利の1つ」と記録している。

 会場は毎年変わるが“お気に入り”がある

USGAが繰り返し使う名門コース:

  • オークモント(超高速グリーン)
  • ペブルビーチ(海沿いの名コース)
  • シネコックヒルズ(伝統リンクス)
  • パインハーストNo.2(亀の甲グリーン)

これらは大会の象徴になっている。

 グリーンが“世界最速”と名高いコースがある

オークモントCCは
世界で最も速いグリーン
と評され、USGAも公式にその特徴を紹介している。

終わりに

いかがでしたでしょうか。


全米オープンは、ただスコアを伸ばす大会ではなく、正確性・忍耐力・判断力・精神力といったゴルファーとしての総合力が試される特別な舞台です。

世界一難しいメジャーと呼ばれる理由を知った上で観戦すると、1打1打の重みや選手の表情まで違って見えてくるはずです。

今年の全米オープンでは、どんなドラマが生まれるのか。ぜひ注目してみてください!

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